フリーランス・個人事業主こそ「会計入力」と上手につき合いたい理由

はじめに

「会計の知識は不要」「AIが全部やってくれる」。
SNSや広告で目にするこうした言葉は、忙しいフリーランスや個人事業主にとって心強い響きがあります。

実際、クラウド会計ソフトは年々進化し、入力の負担は大きく減りました。
本業に集中できる環境が整ったことは、喜ばしい変化です。

ただその一方で、会計や税務の”意味”を理解しないまま進むことが、
いざというときに「困っても手が打てない」状況を招いてしまうこともあります。

このコラムでは、
フリーランス・個人事業主が会計とどう向き合えばよいのか、
会計事務所・税理士法人で15年以上の実務経験を持つFPとして、考えをまとめました。

会計入力は”ただの作業”ではない理由

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困ったときに”手が打てない”という現実——本当は”困る前に気づける”ことが大切

会計に触れる時間がなく、
「とりあえず入力だけ」「必要になったら調べればいい」
そんな状態のまま走り続けてしまうことは珍しくありません。

けれど実際には——

困ってからでは手遅れになることもある
という現実があります。

資金繰りの悪化や納税の準備不足など、
トラブルが表面化した段階では、すでに選べる選択肢が限られてしまうのです。

象徴的なのが「黒字倒産」。
利益が出ていても、手元資金が不足すれば事業は継続できません。
これは極端な例ですが、
数字の意味がわからないと見落としやすいサインが日常の会計にはたくさん潜んでいる
ということでもあります。

だからこそ大切なのは、
問題が起きてから対処するのではなく、
困る前に気づける状態をつくること。

これは専門家に依頼していても、
ご本人が”全体像”を理解しているかどうかで大きく変わります。

「丸投げ」も選択肢。でも、どこかのタイミングで”自分のもの”にしてほしい

フリーランスや個人事業主にとって会計業務は、本業の合間に行うには負担の大きい仕事。
開業直後や、急に業績が伸びるタイミングでは、
まずは丸投げすることは適切な判断です。
事業を守るための賢い選択と言って良いと思います。

ただ——
ひとつだけお願いがあります。

丸投げが”楽だから”という理由で、そのまま続けないでほしいのです。

落ち着いてきたら、
どこかのタイミングで一度、ご自身の会計に向き合ってみてください。

  • 売上と利益の関係がわかる
  • 手元資金の動きがつかめる
  • 税金への不安が減る
  • 専門家との相談がスムーズになる

この”理解の積み上げ”が、
フリーランス・個人事業主の安心感や判断力を大きく変えていきます。

そして正直なところ——
向き合う気持ちが自分にないと、会計入力も申告もただの面倒な作業にしか見えません。

だから私は、
“向き合う意思のある方”と伴走したいと思っています。

丸投げのスタートでもいい。
忙しい時は頼っていい。
でもいつか、ご自身の事業を”自分の言葉で理解できる状態”を一緒に目指せたら嬉しいです。

専門家との連携が安心を生む——でも、選び方を間違えないために

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フリーランス・個人事業主の方からいただく相談で多いのが、
「専門家ってどう選べばいいの?」という問い。

実際のところ、
専門家選びは想像以上に重要です。

同じ資格を持っていても、
実務の質や対応の丁寧さには、驚くほど差がある——
これは、多くの帳簿や申告書を見てきた私の実感です。

依頼する側には専門知識がないため、
「この処理で本当に合っているのか」を判断するのは難しいのが現実。

だからこそ、専門家選びで大切なのは
「この人なら安心して任せられる」と感じられるかどうか。

私が考える、信頼できる専門家の見極めポイント

説明が分かりやすい: 専門用語を並べず、理解できるまで説明してくれる
質問しやすい雰囲気: 「こんなこと聞いていいのかな…」と思わせない
誠実さがある: 会計・税務の世界では「間違えない」ことが当然とされますが、制度改正や複雑なケースで判断が難しい場面もあります。そんな時、曖昧なまま進めたり、間違いを隠したりせず、「今は分からないので調べます」と言える、誤りに気づいたら速やかに訂正する、そんな誠実さが何より大切です
知識のアップデート: 制度改正を常に学び続け、最新情報をしっかり提供してくれる
連携力: 他士業(税理士、司法書士、社労士など)とつながっている

派手さや実績の大きさよりも、
当たり前を丁寧に積み重ねられる人。

そんな専門家とつながっておくことは、
事業の大きな安心材料になります。

【こんなサインがあったら要注意】

もし今依頼している専門家がいて、こんな風に感じているなら——

  • 「質問しても曖昧な返答しか得られない」
  • 「説明が難しくて、結局理解できない」
  • 「なんだかモヤモヤするけど、言い出せない」

それは、セカンドオピニオンを求めるタイミングかもしれません。

専門家を変えることは、決して失礼なことではありません。
あなたの事業を守るための、前向きな選択です。

不安を抱えたまま続けなくていい。安心に変えられる

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会計入力をしていると、誰でも一度はこう感じます。

「これで合っているのかな…?」
「調べても答えがバラバラでわからない…」

そんな”すっきりしない時間”が続くと、
会計そのものが重荷になってしまいます。

必要であれば、
調べる時間を”相談の時間”に変えるのも良い選択です。

向き合う姿勢がある方なら、
専門家との連携によって、
会計は必ず”安心できるもの”に変わっていきます。

【あなたの会計、今どんな状態?セルフチェック】

当てはまるものにチェックしてみてください。

  • □ 会計ソフトに入力しているが、合っているか不安
  • □ 税理士に依頼しているが、内容がよく分からない
  • □ 税理士に依頼する規模ではないが、誰に頼んでよいか分からない
  • □ 売上は伸びているのに、なぜかお金が残らない気がする
  • □ 確定申告の時期が近づくと憂鬱になる
  • □ 経費の計上方法で迷うことが多い
  • □ 将来的には自分でも理解したいと思っている

✅ 1〜2個:少しずつ学んでいきましょう
→ まずは無料相談で、気になるポイントを整理してみませんか

✅ 3〜4個:サポートを検討する良いタイミングです
→ らくらくプラン・サポートプランがおすすめ

✅ 5個以上:早めの体制づくりをおすすめします
→ サポートプラン・成長プランで、安心の土台を作りましょう

まとめ:会計は、あなたの事業を支える”土台”

会計入力は、フリーランス・個人事業主にとって脇役のようでいて、
実は事業の継続・拡大に欠かせない基盤です。

  • 困る前に気づける状態をつくる
  • 丸投げスタートでも良いが、どこかで向き合う機会をつくる
  • 専門家との連携で安心を得る
  • 数字の意味を知ることで判断力が育つ

あなたの事業は、あなた自身がつくるもの。
会計を「面倒な作業」ではなく、
事業を支えてくれる味方として取り入れていけますように。


【このコラムを読んで、少し意識が変わった方へ】

「会計、ちゃんと向き合ってみようかな」
そう思っていただけたなら、それが最初の一歩です。

でも——
「何から始めればいいか分からない」
「今の自分に必要なサポートが見えない」
そんな方も多いのではないでしょうか。

Life Design Wでは、
まず30分の無料相談で、あなたの現状をお聞きしています。

  • 今どんな状態で、何に困っているのか
  • どこまで自分でやりたいか、どこを任せたいか
  • これからどんな風に事業を続けていきたいか

お話を伺いながら、
必要なステップや選択肢を一緒に整理していきます。

【会計サポートサービス|3つのプラン】

Life Design Wでは、
あなたのペースとライフステージに合わせた
3つのプランをご用意しています。

📁 らくらくプラン

  • こんな方に: 開業したての方、まずは安心して丸投げしたい方
  • 内容: 記帳代行をしっかりサポート

📊 サポートプラン

  • こんな方に: 少しずつ会計を理解していきたい方
  • 内容: 記帳代行+定期的な説明・相談対応

📈 成長プラン

  • こんな方に: 事業拡大を見据えて体制を整えたい方
  • 内容: 記帳代行+月次レビュー+経営アドバイス+税務アドバイス(提携税理士)

※マネーフォワード・Freee・弥生をはじめ、各種会計ソフトに対応しています。
お使いのソフトについてもお気軽にご相談ください。


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一緒に「安心できる会計」を作っていきましょう。

LifeDesign W  代表 新垣 恵理子